目立たない!マウスピース矯正
当院では、他の人が見ても矯正中と分からないくらい目立たない、マウスピース矯正をやっています。
上の写真は、マウスピースを装着した状態です。
患者さんも、学校の周りの友達も誰も気付かなかったとおっしゃっていました。
その紹介をいたします。
患者さんは前歯の歯並びを気にされてご相談にいらっしゃいました。
しかし、私たち歯医者から見ると、右上の1番奥の歯が外に出ていて、下の歯と交叉するような噛み合わせになっていることの方が気になります。
奥歯や顎関節に強い負担がかかり、顎関節症になったり、最悪の場合歯がグラグラになって失われることもあるからです。
それを説明すると、患者さんも前歯だけではなく同時に右の奥歯の噛み合わせも改善することにも同意されました。
マウスピース矯正というと、簡単というイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
確かに、治療期間中の患者さんの負担は、通常のワイヤー矯正とは比較にならないほど楽です。
ワイヤー矯正の場合、ブラケットという、歯に接着する矯正器具やワイヤーが、お口の粘膜にあたり、傷になることがあります。
また食べ物が矯正器具にはさまると、お掃除しなければなりません。
ブラケットが外れてしまった場合も気になるでしょう。
それらから解放されるマウスピース矯正は、今、非常に人気です。
ただし、ワイヤー矯正よりも確実性が低く、あまり重度のケースには不向きな面もあります。
ただし、マウスピース矯正といっても矯正治療ですので、通常の矯正治療と同じように矯正用のレントゲンを撮り、矯正の診査をして、マウスピース矯正で十分な矯正治療が可能か、通常のワイヤー矯正の方が良いのか検討します。
今回、前歯の歯並びだけならマウスピース矯正だけでも簡単に治るのですが、奥歯の噛み合わせを治すのに治療期間を短縮するために、上下の奥歯に小さなボタンを付け、輪ゴムを掛けることも併用しました。
また、従来の型どりに代わり口腔内スキャナーを用いたお口の中の3次元的なデータを撮ります(口腔内スキャナーを撮っている写真は違う方です)。
そのデータを、アメリカにあるクリアコレクト社に送ってオーダーをかけます。
そうするとクリアコレクト本社から3次元の治療のシュミレーションのデータが送られてきます。
そのデータは、PC上でマウスの操作であらゆる角度から見ることができて、とても面白いものです。
Facebookに動画で上げましたので、ご興味ある方は相原歯科医院Facebookページもご覧ください。
何度かクリアコレクト社と治療計画のやり取りをして、決定するとマウスピースが送られてきます。
治療が始まると、基本的に2週間に1度マウスピースを交換するのですが、1か月に1回ほど来院して頂いて、想定したように歯が動いるかチェックします。
想定したように動いていなければ、もう1度今までのマウスピースを使って頂いたり、対応をします。
難易度が高く期間が長い場合は、小さなエラーを早く修正しないとより治療が難しくなってしまいます。
今回は、幸いそのようなことはなく、予定期間通り10ヵ月ほどで治療を終えることができました。
左が治療前、右が治療後の写真です。
費用は770,000円になります。
治療が終了しても、1年間は後戻り防止のためのマウスピースを使って頂くのですが、違和感が少ないのであまり苦にならないようです。
目立たない、苦痛の少ないマウスピース矯正、ご相談お待ちしております。